浜渦です。
IMERUAT LIVEにいらしくださった皆様、ありがとうございました! そのときの様子の動画をYouTubeにアップしましたので是非ご覧下さい。 ハンディカメラで撮りましたので特に音質は残念ですみません。 これで聴くとバックトラックの音がエライ小さいですね^^; ライブ演目全曲紹介 ・Frenzy under Pressure (from Masashi Hamauzu Solo Works) パリの浜渦ソロコンサートで初演された三重奏曲です。己の最低ぶりを懐古して作りました。IMERUATの曲ではないですが、導入のBGMとして使いました。音源はそのソロコンサートのもので、リヨンの若手実力派三名の演奏です。 Violin : Johan Veron (Yume Duo) Piano : Jean-Vianney Zenati (Yume Duo) Cello : Seok-Woo Yoon ・Haru no Kasumi 「この編成では演奏できる曲じゃないな」ということで、いきなり「?」な空間を作ろうということになりMinaに押しつけました。ほぼアドリブというパフォーマンスですが、なかなかきれいな空間になったと思います。Minaは「4分が長くて、もたせるのが大変…」とずっと困っていて「三脚を片付けるところまでやる」ということになっていたのですが、本番はカメラを巧く操作出来ず、三脚を片付ける前に曲が終わりました(笑)。(初演) ・Littele Me ギタリストとして参加してもらった旧友の田部井とおる氏との楽曲のブラッシュアップ作業は最高に楽しいです。…が、歌だけいつまで経っても乗せられず、今回はインストにしようかとも思っていたのですが、Minaが頑張ってくれました。(初演) ・Leave me alone これも練習が楽しくて田部井氏と二人して盛り上がっていたのですが、テンションが上がりすぎて当初の雰囲気と違ってきたので、通常版とアンコール(ハイテンション)版の2バージョンを作りました。しかし後者の癖がついてしまい、通常版でテンポやテンションを維持するのが結構大変でした。(初演) ・6Muk クラカウ、パリのIMERUATライブでも演奏した曲ですが、KIWAライブ用に作りなおしました。Minaの口琴Mukkur(ムックリ)はさすがで、その道ではトップレベルの腕前だそうです。それもさることながらUpopo(ウポポ/歌) も面白くて、彼女の参加作品を一通り聴いてもらうとお分かりかと思いますが、FF13の楽曲のような透き通った声、IMERUATの「Imeruat」の芯の強い声、ウポポのようにこぶしの利いた声など、「7色の声」を出せる歌い手です。…と、厳密には4色くらいですが、ここは7色と言うべきでしょう(笑)。お客さんからはいつも絶賛されてますね。ポーランドのライブの記事でもMinaの声は褒め倒されておりました。途中の田部井氏との不協和音合戦の即興は当日の最終リハのときにやることに決めました。本番終了後田部井氏が「はま(浜渦)、どこ叩けば不協になるか解ってるね~!」と、また一緒にウケていました。 ・ヤシャス山 (from FINAL FANTASY XIII) IMERUATは演目がまだ少ないということもあり、またお客さんにも喜んでいただけるだろうと思い、「FINAL FANTASY XIII」の楽曲から「ヤシャス山」を演奏しました。本来はフルートやパーカッションもいるのですが、ギターとピアノだけのリアレンジを施しました。(ライブ初演) ・Cirotto トンコリ四重奏(トンコリ、バイオリン、チェロ、ピアノ)曲で、パリのコンサートでは全て生楽器で演奏しました。今回は編成上、バイオリンとチェロがなく、それらをバックトラックで流してピアノだけ生演奏…というのは弦のノリを壊してしまうので、Minaオンステージにしました。 ・Yaysama ライブの5日くらい前に重い曲ばかりの某プロジェクトの曲を作っていて「かわいい曲作りてぇ~」と思って作りました。Minaも田部井氏もよく対応してくれました。オッサンコンビの連弾とMinaの7色ボイスのうち白色という編成。弾いていて本当に楽しかったです。Yaysama(ヤイサマ)はアイヌの伝統的即興歌を意味しますが、この曲は音楽的にはそれとはほとんど関係ありません。その時その時のライブの場所や状況に合わせて歌詞を変えていくという意味でこのように名付けました。(初演) ・Morning Plate IMERUATのファーストマキシCDに入れたくて間に合わなかった曲で、実際はアコーディオン等も入ります。今回のライブではMinaは実は一部歌詞を間違えており、微妙に言ってることの辻褄が合わない内容になってしまったそうです(笑)。(初演) ・Battaki パリライブでも盛り上がった曲です。歯止めの利かないような和声進行になったので、練習ではやはりそこで田部井氏と盛り上がっていました。Minaがアイヌの伝統曲のウポポ「Battaki」(バッタの歌)を歌っていますが、曲の構造がだいたい出来上がった後、適当に伝統歌を歌ってもらったら急に締まったので採用しました。ライブの後半でギターがエレキになるってのはいいですね。Minaも前曲と発声がガラリと変わり、曲順も含めなんか巧いことまとまったなぁと思います。 ・Imeruat ラストは看板曲です。マキシCD音源との相違点は、ピアノとエレキギター、そして一瞬しか出てこないトンコリを終始演奏するところです。歌はMinaが一番苦労する紫色ボイスですが頑張ってくれました。実は紫色が彼女の最大の武器なのです!大きなところでやる場合はバイオリンを入れたいですね。 ・Leave me alone アンコールはレパートリーがまだないので…ということで、「Leave me alone」のハイテンションバージョン。ギターがエレキになり、テンポアップでアドリブも多め、という演奏で、なかなかいい感じに盛り上げることができました。 ・Choose to Fight (from FINAL FANTASY XIII) 「レパートリーがない」と言っておいて、いかにもアンコールはこれで終わり…という感じにしたつもりでしたが、巧くサプライズできたでしょうか。私も譜面などを片付けたり細かい演出をしながら、Minaが「じゃあもう一曲!『Choose to Fight』!」…ドン!とFF13からもう一曲。これをずっとやりたかったのです^^ これも「ヤシャス山」も私が手がけた作品ですが、使用料が結構かかるので今後はなかなかこういった選曲はできないかもしれません。ゲーム会社側でこういった選曲のライブなんかまず企画しないでしょうし、ファンも作曲者本人も望んでるのに勿体ないなぁと常々思いますが。ということで、こういった曲を新規に作ろうと考えてしまうのですが、そうなると自然とIMERUATに力が入る今日この頃です^^(ライブ初演) さて、 今回のライブによって、今までの自分の考えがかなり変わってきました。「演奏、こんな面白かったっけ」と。もちろん「歌」の方は今後もやりませんが(コーラスは埋もれるので問題ないです)、田部井氏とのセッションが何より楽しかったです。学生時代、彼と組んでいたフュージョンバンド「オリジン」で毎晩ギターとキーボードでセッションして遊んでいたのを身体が思い出しました。また彼のギターの演奏とアレンジが素晴らしい。非常にアーティスティックに念入りに丁寧にやってくれるのですが、それでいて仕事が早く、しかもお互いの手の内をよーく知っているので、私のやりたいことをどんどん引き出し広げていってくれます。あれから15年以上経って、お互い狙ってきたことが形になってきて、それがどんどん交差していくことに二人で感動していたのですが、彼曰く「これからが青春かもね~」。いやぁ、ピアノも弾きたくなります^^ そして最後にMinaについても。きちんとした音楽歴は驚く程浅い…というかほとんど無いと言ってもいいくらいなのですが、ポテンシャルがハンパありません。彼女とはいつもあーだこーだケンカしまくってますが、蓋を開けると必ず想像以上のものを出してくれるので本当に驚くことばかりです。 (浜渦) スポンサーサイト
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